概要
男性プレイヤー向けの恋愛ゲームは、プレイヤーキャラが男性、交際相手となるキャラクターは女性である。結果として女性キャラクターが多数登場する傾向にあるため、性的描写がないものは「ギャルゲー」の一種に分類される。性的描写のあるアダルトゲームの中にも恋愛ゲームは多い。女性プレイヤー向けの恋愛ゲームは、プレイヤーキャラが女性のものと男性のものに大別される。いずれも交際相手となるキャラクターは男性である。
『同級生』や『ときめきメモリアル』等の初期の恋愛ゲームは、偶発的要素や育成要素などが盛り込まれ「恋愛シミュレーションゲーム」とも呼ばれていた。一方、『To Heart』以降、よりストーリー重視の恋愛ゲームが増え「恋愛アドベンチャーゲーム」と呼ばれるようになった(恋愛シミュレーションゲームと恋愛アドベンチャーゲームを混同している者もいる)。大半の恋愛ゲームはこの2つの内のどちらかに分類されるが、他にも「恋愛RPG」や「恋愛アクションゲーム」といったタイプも存在する。また、学校(大学を除く)の恋愛ゲームというのはほとんどが高校を舞台にしている。
パソコンの演算能力の飛躍的な向上は、3次元人体コンピュータグラフィックスの導入を容易にした。いわゆる「アニメ調」の画風が主流である恋愛ゲームにおいてリアルな3次元人体コンピュータグラフィックスはほとんど用いられず、痴漢や強姦をテーマにした成人指定のポルノゲームに用いられることが多かった。しかし、2003年に発売された『ゆめりあ』(プレイステーション2用:12歳以上推奨)、2005年に発売された『らぶデス』(Windows用:成人指定)では、3次元人体コンピュータグラフィックスでありながらトゥーンレンダリングなどでアニメ調の人物表現が行われ、あらかじめ用意された肖像ではなく、コンピュータが状況に応じて描き出した画像によってキャラクターが表現される様になったのである。しかし、3次元人体コンピュータグラフィックスによるアニメ調の映像が実現されても、人気イラストレーターによるキャラクター表現も長く愛されるであろう。そもそもコンピュータグラフィックスであっても、最初にフィギュアに準じるような造形が行われるという違いになるのであって、キャラクターデザイン自体にはクリエイターの力量が反映されることになる。
多様なジャンルの人気作品が現れていくことになる。現在では据置型ハード・携帯型ハードを問わず多様な作品が登場しているが、据置型ハード向けの作品はプレイステーション2(PS2)で展開されるケースが多く、PS2自体のシェアが衰退した2009年以降もこの傾向は根強い。過去にはドリームキャスト(DC)で展開されたケースも多く、DC本体の生産が終了した後もしばらく新作が登場し続けていたが、現在は発売されていない。男性向けの作品はPS2からXbox 360や携帯型ハードのプレイステーション・ポータブル(PSP)へ移行したソフトが多いが、女性向けの作品の中には未だにPS2のみ(またはPSP・PCとのマルチ)で展開するソフトが数多く残っている。双方共に、プレイステーション3やWii向けの作品は非常に少ない。
恋愛ゲームとジャズ
ジャズといえばアメリカのニューオリンズが発症とされているが、生まれ育った歴史や文化の背景には様々なその時代ごとの要素が絡み合った。人々の生活、恋愛ごとや人との繋がりを音楽に乗せて奏でることも少なくない。それは時には情熱的で、時には悲しくもあるメロディーではあるが、本質的な意味は発展を願うという言葉が一番似合うかもしれない。そういった意味では、ジャズほど人々の生活に関連した音はないとも言える。